JICA勤務
日本国際協力機構 JICA(ジャイカ)と聞いて、皆さんは何をイメージしますか?
ボランティア?が一番ですかね。青年ボランティアは凄く良いシステム、企画だと思います。でもJICAの本丸はそれではなく、無償・有償での資金協力なんです。「お金が一番偉い」(笑)。日本という自分の国がどんだけー!ってIKKOさんみたいに叫ぶくらい凄い国だったのを知ったのはJICA勤務のおかげです。
安全担当
私は2018年にJICAフィリピン事務所で安全担当をしていました。新設されたポジションで仕事内容は日々セキュリティー情報を入手、JICA関係者が日本から来たら犯罪情報の提供、渡航が危険なエリアに行く場合の
フィリピン軍や地元警察の警護手配(ボディーガード手配)などに従事しました。
なんで高卒の私がそんな仕事につけたかというと、お誘いがあったからです。
これまでの経験が生かされました。
しかしJICA事務所はすごーく高学歴な方々ばかりで、
ハーバード大学と慶応義塾大学両方卒業とか、もちろん東大京大九州大とかなんとか本当に頭脳明晰な方々と勤務できたのも貴重な経験でした。
一言で言って彼らは何がすごいか?「頭のギガバイトの容量がデカイ」のです。処理能力が果てしなく大きい。大人しい女性だなぁと思っていた方が「来月からイギリス行ってきます」とオックスフォード大学の博士課程に行く通達を私に見せてくれたとき(安全担当なので職員名簿を管理してました)、「どんだけー!」と心の中で連呼しました(笑)。
フィリピンの警察
フィリピンで驚いたのは、マニラという首都圏で「一度もパトカーが緊急走行しているところを見たことがない」ということです。つまり110番のような通報システムがしっかり稼働していない、もしくは市民に何かあっても緊急対応しないという可能性が高いです。
一度、マニラの警察署にJICA職員の盗難届を出しに行ったのですが、なんと警察署に入れてくれないのです(笑)。入口の前で警備員が「Notary(代書屋)に行って書類作ってこい」の一点張りなんです。それでJICA事務所のセキュリティー担当者に直接警察に連絡してもらうと、中から刑事が出てきたので「よかったー」と思っていると、その刑事も
「Notary行ってこい」
と門前払いするのです!後で聞いたのですが、Notaryに行っても受け付けたかわからないそうで、日本の常識がぶっ飛びました。
もっと恐ろしい話がいっぱいありますが、公にできないので封印します。
日本で一般市民が知る海外のニュースはフィルターにかけられ、ごくわずかしか伝えられてません。
アジアで感じたこと
ご存じの通り、第二次世界大戦で日本は敗戦国になりました。
しかーし、おそらく世界で一番発展途上国に支援しているのは日本だと思います。
肌感覚で、間違いないと感じています。誇りに思っていいと思います。戦争で散々ご迷惑をかけたので、資金援助で「ごめんなさい行脚」をずっとやってきたのです。そしてやり続けているのです。発展途上国を支援し続ける国体を持っているのです。
戦争は勝てばいいわけじゃないと思います。負けてすごく反省して、二度と戦争に関わらないっていうスピリットを堅持することは尊いと思いませんか?
自衛隊は専守防衛という素晴らしいスピリットを堅持し続けてほしいものです。
攻撃はバカでもできますが、防御で守り続けるのは賢く忍耐がないとできません。強くなると様々な誘惑があるからです。
日本は世界一防御のできる国をめざせばいいのです。必ずできます。
固定されたヒエラルキー
よく日本はオワコンとかいってる人が多く見受けられますが、とんでもない自虐ネガティブ発言だと思います。
東南アジアなどでは社会的階級が固定されていて、脱却したくても厳しいです。
インドなんか顕著です。
さて我が日本はいかがですか?あなたに階級はありますか?
少しジンブン(知恵)と行動力があれば何とかなります。あと「善意」も大切です。自分がやられて嫌なことは他人にはしないってことです。それだけでこの日本で日本人として過ごすことは非常に豊かで意味ある人生になります。
日本の見えないヒエラルキーなんて突破可能だと断言します。
悩んだりくすぶっているあなた。一度海外に出てみてはいかがですか?
日本の良さ、安全の大切さ、綺麗な水のありがたさが身に染みてわかります。
続きは次回で!最後まで読んでいただきありがとうございます!